ASDはITエンジニアが向いている?元SEの私が解説

仕事

ASDの人はIT系の仕事が向いているというのは、結構定説っぽくなっています。

こだわりの強さや集中力などが、プログラミングやデータ分析などの仕事に合っていると言われたりもしています。

でも、本当にそうなのでしょうか?

SEとして複数の企業で勤務経験がありASDでもある私が、実際のところどうなのかを解説していきたいと思います。

ITエンジニアの仕事内容と向いているとされる理由

ITエンジニアの仕事はシステムの開発、運用、保守などになります。

わかりやすく言うと、プログラミングをしてコードを書いてシステムを作って、作ったシステムのメンテナンスもやるといった感じです。

システムに問題(バグ)があれば、原因を調査して修正します(運用と保守)。

システムは作って終わりではなくて、この運用と保守の期間の方が長かったりもします。

また、ITエンジニアがASDに向いているとされるのには理由があります。

論理的思考力がある

ASDの特性として、論理的な思考やパターン認識が得意な場合があって、それがプログラミングやシステム設計などのルールや論理に基づいて問題を解決する作業と相性が良いです。

細部へのこだわり

ASDの人は、細かいミスや違いに敏感で、ミスを見逃さない観察力もあります。そういった特性がバグの発見や、セキュリティチェック、品質管理などに役に立ちます。

繰り返し作業や一人での集中が得意

システム開発には1人でコードを書く、検証する、構築するといった作業があり、繰り返しやルーティンを好むASDの特性に合っています。

実際にITエンジニアに向いているのか

これは、中々難しい問題です。

『ASD 向いている仕事』などで検索すれば、ITエンジニアがでてくるので、向いていると勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、実際にはITエンジニアの仕事はチームですることが多く、パソコンの画面で黙々とプログラミングをするというようなことはそう多くはありません。

プログラミングの作業は業務時間の2割もないくらいで、他の時間は会議に出たり、資料を作ったり、要するに普通の会社員の仕事とそう変わりません。

なので、プログラミングだけ得意でも会社員としての能力が低いと評価されにくいです。

私もエンジニアの仕事をしていましたが、会社員としての能力が低いせいで、それほど評価されてなかったと思います。

結局、ITエンジニアの世界でも他の職種と同じで、コミュ力が高くて上司や周りと上手くやれる人が評価されます。

じゃあ、どうする

ここまで読んで、「なーんだ、結局コミュ力か」と思ったかもしれませんが、働き方次第ではASDの特性を活かしつつ仕事をすることができます。

例えば、フリーランスになって働くことで会社の人間関係と距離をとれるようにしたり、在宅勤務OKの会社で働いたりです。

いろんな意味で人間関係のコストを下げるのがポイントですね。

人付き合いよりもスキルで勝負できる環境に身を置くことができれば、ASDの特性を活かして活躍することができます。

具体的にはどうする

フリーランスになるにしても、在宅勤務の会社に転職するにしても、全くの未経験だと難しいです。

けど、今はプログラミングスクールがあったり転職エージェントがあります。

プログラミングが全くの未経験の方は独学でもいいですが、プログラミングスクールもオススメです。

特に転職の保証までしているスクールもあるので、自分に合ったスクールを探すことが転職成功のカギになってきます。

経験者の人は転職エージェントに登録して求人を探しましょう。

転職エージェントは求人数の多い大手が安心です。

障害者手帳を持っている人は合理的配慮が受けられる障害者枠での転職も可能なので、検討してみましょう。

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